無限の可能性が広がる12の宇宙
この世界では、時間・空間・意識の三軸が交差する12の平行宇宙が確認されている。
かつて「根の宇宙(ルート・コスモス)」と呼ばれた単一の現実が、次元分岐の大崩壊によって12の平行宇宙へと分裂した。それぞれの宇宙は独自の物理法則、歴史の流れ、そして固有の生命体を育み、互いに微細な量子の糸で繋がり続けている。
宇宙間を隔てる次元膜(ディメンション・ヴェール)は通常、人間の知覚では感知できない。しかし特定の場所・時刻・精神状態が重なったとき、膜は薄くなり、稀有な能力を持つ者だけが境界を越えて移動することができる。彼らを「次元渡り(ディメンション・ウォーカー)」と呼ぶ。
12の宇宙は「鉄の宇宙」から「星の宇宙」まで、技術・自然・霊性の三要素がそれぞれ異なるバランスで混合しており、文明の形態も大きく異なる。しかしすべての宇宙に共通するのは——「記憶は宇宙を超えて受け継がれる」という根本の真理である。
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高度なテクノロジーと古来の霊的存在が共存する宇宙。機械と神霊が互いを補い合い、文明を築いている。
季節が逆転し、社会の階層構造がすべて反転した宇宙。夏に雪が降り、冬に桜が咲く逆転の日本。
時間の流れを人為的に操作できる唯一の宇宙。時間守護者たちが無数の「時間軸」を管理している。
海面上昇によって陸地が消えた宇宙。水中に都市を築いた文明が独自の文化と技術を発展させた。
深海に沈んだ神社・仏閣が今も稼動する神聖な空間として機能し、水底の灯籠が永遠に揺れる。住民は魚類との共生言語を発達させており、海の意思を「読む」ことができる。
もっと見る →影の次元が現実と完全に重なり合った宇宙。影そのものが実体を持ち、忍者たちが影の王国を統治する。
「影渡り(かげわたり)」と呼ばれる技術によって影から影へ瞬間移動が可能。ケン・シャドウはこの宇宙の闇組織の元首領であり、今は宇宙間の均衡を保つために活動している。
もっと見る →広大な砂漠に蜃気楼として現れる次元ポータル群が点在する宇宙。幻と現実の境界が常に揺らいでいる。
意識そのものが量子状態で存在する宇宙。物質と観測者の境界が消滅し、思考が現実を直接書き換える。
すべての存在が「重ね合わせの状態」にあり、観測した瞬間に現実が確定する。キラ・ヴォイドはこの宇宙の量子意識から生まれた探索者であり、複数の宇宙を同時に認識できる。
キラのページへ →巨大な竹林の深部に次元ポータルが点在する宇宙。竹の節ごとに異なる宇宙への扉が隠されている。
未来を見通す予言者たちが都市を運営する宇宙。すべての政策・建築・人間関係が予言に基づき設計される。
「オラクル・シティ」と呼ばれる首都では、生まれた瞬間に未来が記録された石板が渡される。アカネ・オラクルはこの宇宙で最も精度の高い予言能力を持つ者として知られる。
もっと見る →戦国時代の武士文化と高度なドローン技術が融合した宇宙。刀とAIが戦場を共に駆ける独自の武士道が生まれた。
「デジタル武士道」という独自の哲学が生まれ、戦場では侍がAIドローンを「魂を持つ従者」として扱う。この宇宙での戦争は、AIの倫理コードと人間の意地が衝突し続ける終わりなき時代である。
もっと見る →現実が無限に反射・屈折する鏡の迷宮で構成される宇宙。どの鏡を通っても、異なる自分の「もしも」が映し出される。
住人たちは複数の「鏡の自分」と会話でき、並行する選択肢から最善を選ぶ。しかし鏡の中に迷い込んだ者は自分がどの現実の自分なのか判別できなくなるという「鏡病(かがみびょう)」に冒される。
もっと見る →星座を「文字」として用いる宇宙。夜空全体が巨大な図書館として機能し、星々の配置に宇宙の歴史が記されている。
「星読み師(ほしよみし)」だけが夜空のテキストを解読できる。サクラ・ミラーはこの宇宙で生まれ、無数の星の言語を習得した。彼女の鏡は星の文字を現実の呪文に変換する装置でもある。
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この世界のマルチバースを支配する5つの根本法則。次元渡りたちはこれらを熟知した上で宇宙間を移動する。
宇宙間を移動する者は、観測された瞬間に現実が確定する。次元渡りが複数の宇宙を同時に認識している間、それらの宇宙は「重ね合わせの状態」を保つが、意識を一点に集中させた瞬間、その宇宙だけが確定的な現実となる。この法則により、キラ・ヴォイドのような量子意識の持ち主は複数の宇宙を同時に経験することができる。
宇宙間を移動しても「記憶」は消えない。肉体は宇宙の物理法則に従い変化するが、魂に刻まれた記憶は次元膜を超えて保持される。ただし記憶の「質」は変化することがあり、同じ出来事が異なる宇宙では全く別の意味を持つことがある。この法則が「宇宙を超えた絆」を可能にする根本原理である。
ある宇宙での行動は、必ず別の宇宙に対応する「反響」を生み出す。一つの宇宙で平和をもたらした行為は、別の宇宙では混乱の引き金となりうる。12の宇宙は常にバランスを保とうとする自己修正機能を持ち、そのバランスを乱す者には「宇宙の抵抗力」が働く。時間守護者・龍一はこの法則の管理者として機能する。
次元膜を無理に通過しようとすると「次元摩擦熱」が発生する。この熱は精神的エネルギーを消耗させ、過度の移動は意識の崩壊を招く。自然なポータル(竹林の神殿、砂漠の蜃気楼など)を使用することでこの摩擦を最小化できる。高度な次元渡りは自らの「次元周波数」を調整し、特定の宇宙の膜と共鳴することで摩擦ゼロの移動を実現する。
12の宇宙はすべて「根の宇宙(ルート・コスモス)」という原初の状態への収束を内包している。大崩壊で分裂した宇宙たちは、何百万年かに一度「大収束(グランド・コンバージェンス)」と呼ばれる事象を引き起こし、一時的に12の宇宙が重なり合う。この時だけ、どの宇宙からでも他のすべての宇宙へ自由に移動できる。次の大収束は2029年と予言されている。
記録された主要な宇宙交差の歴史。複数の宇宙が同時に接触した特異点の記録。
第7宇宙の量子膜が突如不安定化し、第3宇宙の時間軸と交差した。この衝突により、東京新宿の一角に直径50メートルの「時間結晶(タイムクリスタル)」が出現。72時間にわたり、この場所だけ時間が逆流するという前代未聞の現象が発生した。龍一とキラ・ヴォイドが初めて出会ったのもこのイベントでの出来事とされる。
第11宇宙の鏡の迷宮と第12宇宙の星座の図書館が3日間にわたり部分的に融合した。この期間中、図書館の夜空に映し出された星々が実際に鏡の中に反射し、どちらの宇宙でも「もう一方の宇宙の住人」を鏡越しに見ることができた。サクラ・ミラーはこの融合を利用して星座の言語を鏡術に組み込む独自の魔法体系を完成させた。
史上初の6宇宙同時交差が発生。第1・第3・第5・第7・第9・第12宇宙の次元膜が京都の伏見稲荷大社上空で同時に薄化し、6時間にわたり宇宙間の自由通行が可能になった。アカネ・オラクルが1年前に予言したこの事象によって、現在登場しているすべての主要キャラクターが初めて同じ場所・同じ時間に集結した。次元の大収束への前兆とも言われている。